ALONE




ただお前さ…



いつもいつも…



何かしら先に言ってくれ。



お前と一緒にいると心臓がいくつあっても足りないよ。




『ジン!早く!』



その時俺は



シュウジと共に



エレベーターへと向かう為


振り返ろうとしたんだが…



その前に一瞬



炎の壁の先に見える



ガラス張りの6階を見上げたんだ。



そこで目に映ったアケミの表情は鬼の形相といった感じで



両手をガラスにつけてわなわなと震えていた。



まぁそれはいい。



だがもう一人…



そこに先程は姿がなかった一人の男が俺の目に映った。
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