ALONE
女は息を切らし、ガタガタ震えている。


『わかった。もう何も言わねぇよ。とりあえず服着ろ。』


『…帰るの?』


『遊園地…行きたいんだろ?早く着替えろよ。』


女の表情は満面の笑みに変わった。


『…うん!待ってて!今シャワー浴びてくる♪』


何やってんだ俺…

気でも違えたか?

関わるだけ損だと思う一方で

あの女を放っておけない俺がいる。

兄貴…

あんたは今の俺をどう思うかな?
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