ALONE
とんだKY教師…


なんだその紹介?


入学式を控えた一人一人が手探り状態のこの教室で…


お前何やらかしてくれてんだ?


ザワつく教室。


めんどくせぇ…


入学式にして転校生気分。


席に着くと無数の視線を感じた。


俺のイラ立ちを助長する無神経な視線。


俺はこの怒りをおさめる術を模索していた。


そしてしばらくすると


入学式の会場である体育館への移動が始まり


俺はクラスの大半が教室を出た後1番後ろの列に並んだ。


そして途中から言うまでもなく離脱。



校舎をアテもなく徘徊する俺。



これが最初で最期かもと感傷に浸りながらゆっくりと。



『おいそこの一年!』


図書室の前で中から俺を呼び止める声。


命名先輩A。


『お前何してんだよ。入学式始まってんだろが。てか何だその髪?』


先輩らしき方々。


4人。


てかまず段階を踏もうよ。


お前らもここにいるのはいけないわけで


俺に怒りを向ける道理はないわけだ。


それと髪はほっとけ。


何回リピートさせるつもりだよ。
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