ALONE
新学期


俺は先輩のいない学校に多少の違和感はありながらも

まぁなんとかうまくやっていた。


新しいクラス

俺はこのクラスが一年時に『問題アリ』のレッテルを貼られた奴の集まりだと人づてに聞いた。

どうりでケバい奴が多いわけだ。


ん?


てことは俺もその一人?


あら心外だこと。




隣に座った男

明らかに大人しそうな奴

場違いな奴だと思った。

女みたいに綺麗な顔。

俺の視線に気付いたらしい。


『…なんですか?』


笑いながから聞くそいつの顔は尚更女に見えた。


『いや別に。』


『榊くんですよね?色々噂は聞いてますよ♪』


『…?どんな噂?』


『え〜と…元暴走族の総長だとか、ヤクザとケンカして勝ったとか…色々♪』




わぉ…

誰ですかそれ…


『いや、生き生き話してるとこ悪いけどそんな奴じゃねぇよ…』


先輩

俺は卒業出来るか不安です。
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