ALONE
『榊くんって凄いですよね♪なんか独立したオーラがあって。僕も見習いたいんですよ♪』

イマドキ一人称を僕と言うこいつ…

ますますわからん。

ただ…

こいつ何か影があるな。


『僕の名前はカイト。桐生カイトと言います♪よろしく榊くん♪』

カイトは微笑みながら右手を出した。

『あぁ…よろしく。てかジンでいいよ。』

俺はカイトの右手を握った。





その瞬間


俺の背筋に寒気が走った。


カイトの右手が




あまりに冷たかったから。
< 59 / 306 >

この作品をシェア

pagetop