ALONE
帰り道


俺は気が立っていた。


いつから俺はこんな風になった。


あんな事周りの人間に言うのは昔から普通だったろ。


何罪悪感なんか感じてんだよ。


あー…


自分にむしゃくしゃする。



学ランで堂々とタバコは吸えんから路地裏に入った。


そこには派手なシャツを着たヤンキーが二人座っていた。


俺にガンたれてる。


頼むから今の俺に絡まないでくれよ。


俺はタバコに火をつけると壁にもたれた。


『お前…』


命名ヤンキーA


俺に話しかけてくるようだ。


どうやら俺にはトラブルを巻き起こす才能がある。


可哀相な俺。


『お前去年の夏にFX乗り回してた奴だろ』


『…だったらなんだよ?』


正直な俺。


『忘れたなんて言わせねぇぞ。てめぇのせいで俺達は…。。ブッ殺してやる!』





はて?


こんな奴いたっけ?


まぁいいや。


降り懸かる火の粉は払わなきゃね。


『逃がさねぇぞ金髪コゾォ…』


ヤンキーAはポケットからエモノを出した。


鈍い光を放つ。


ナイフだ。
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