ALONE
『ビンゴ♪でも最近全く走っとらんやろ?なんでかわかるか?』

確かに今年は深夜にバイクを走らせてもステッカーの押し売りにあうことはなかった。

警察が動いたなんて話も聞かない。

この短期間に4つの大型チームが消えた理由…

そしてコイツのまるで上からモノを言うような高慢な口ぶり…

この二つのヒントから導かれる答えは一つしか浮かばなかった。

『…お前が…潰した?』

奴は目の動きは変えず口元だけを緩めフッと笑う。

『いやぁアンタ想像以上にキレた奴やね。大正解。ただ…正確に言えば俺『達』なんやけどね。』

『…お前も族なのか?』

『ん〜…まぁそうゆうことにしとこか♪』

『で、なんで俺が感謝されんだ?』
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