ALONE
携帯を出して奴は開く。

『スマン。ちょっと待っとって。』

あいつは携帯に慌てて出る。

その姿は電話をかけてきた相手が自分より権力が上なんだとゆうことが見てとれる。

『もしもし?いや…ちゃうねん。ちょっと出て来る予定やったけど友達と偶然今な…いや…ゴメンて。今から帰るて。昼ご飯の残りテーブルの上あるやろ?いやケンカなんかしてへんよ。頼む。いい子で待っとって。』

奴は携帯を閉じると大きくため息を吐く。

『…マイハニーやねん』

『…あぁそう』

いや別に聞いてねぇけど。

『じゃぁ急用出来たさかいまた今度な♪』

もう一つどうしても聞きたいことがあった。

『あ…お前さ』

『ん?』

黒のグローブを手にはめながら俺の話を聞く

『関西出身?』

奴は笑った。

『ちゃうよ。生まれも育ちもバリバリ東京♪』



『じゃぁ親が…』

『ちゃうちゃう♪知りたいか?俺が関西弁なわけ。』

『…まぁ』


『それはな…』

真剣な顔つき









『タイガースが好きやから♪』








『じゃぁまた会おうや♪』

奴は走り去る。





え〜…

うそやん。
< 83 / 306 >

この作品をシェア

pagetop