ALONE
『なぁ、ジン。単刀直入に言うわ。お前ウチのチーム入れ。』


…面喰らった。


いや


本来気付くべきだった。


なぜ見ず知らずの人間にここまでダークな話をするのか…


何もなくこんな話するわけないだろ。


一蓮托生。






やめてくれ…


良い迷惑だ。


信仰宗教や健康保険の勧誘なんかの方が今受けてる勧誘よりいくぶんマシだろう。

俺はキッパリ言った。


『断るよ。そんな危ない団体いたらただでさえ短い寿命が更に短くなる。』

そう俺が言うとシュウジは露骨に残念そうな顔をする。

『…そっかぁ。』


まだシュウジの口ぶりに余裕がある。



何か嫌な予感がざわざわと俺の中で音をたてる。



『お前さ…知りたい情報あるやろ?』


情報…?




『お兄さん…不幸な事故やったなぁ…』








…!!





『犯人まだ捕まってへんのやろ?』



コイツ…




…知ってる。
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