ALONE
『あれからだいぶ経つもんなぁ。もうすぐ時効ちゃうんか?捜査本部はもう民間の情報に頼りきりやし、実質捕まえるのはもう不可能やろな。』



『…何が言いたい?』




シュウジはニヤリと笑う。

『警察はもうほとんどサジ投げとる。捕まえるんなら何か独自の情報網使って自分が動くしかないやろ。そう思わへんか?』


心臓の鼓動が早い。

嫌な汗が額をつたう。



『お前俺をどうしたい?』

俺は語気を強めた。


『ようやく食いついたな♪まぁそうカッカすな。お前にとって悪い話やないんや。』


そうだ冷静になれ。


こんな安い挑発に乗ってはいけない。
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