平凡な日常ってどんな感じ?
朝食を食べ終えた私はいったん部屋へ戻った。

よし、スイッチを切り替え!

さぁ、今日も誰にも見えない透明な仮面をつけよう。誰にも気ずかれず、悟られず。

ふぅーと気合を入れ、使用人を呼ぶ。

『もう行きます』

「畏まりました」

私は車に乗って家を後にした。



私が通うのは普通の公立高校である。
もちろんお嬢様学校は行きたくなかったので拒否させてもらった。

あの人達はものすごく怒っていた。
私が普通の高校に通うとあの人達の名に傷がつくらしい、だから優秀な成績で卒業すると言う約束でここに来た。もちろんオール満点で受験には受かった。

どうしてそこまでと言われるだろう。
それは面倒臭いからだよ!
毎日、おはようございます。
とか
御機嫌ようとか言うんだ。
面倒臭いの何者でもないは!

そうこうしている間に車がゆっくり止まった。

運転手がドアを開け頭を下げながら言う

「今日の新入生当事、頑張ってくださいませ」

『ありがとう、そう言っていただけると頑張れます』

めんでーなー!何でやんなきゃいけないんだよ!私より2位のやつにやらせればいいのに。
そうやって心の中で毒突いていることは誰も知る由もなかった。

私は門をくぐり、今日から高1だということを改めて認識したのだった。
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