雨の恋路
第1章…出会い
-UMI-
「雨美!俺達、付き合うことになったんだ」
「えっ……?」
それは急な出来事だった。
君の隣にいるのは親友の薫。
いや、親友だったって言うべき?
あたしはずっと相談していた。
薫は『大丈夫だよ』『告白してみたら?』って応援してくれてたじゃない。
どうして?どうしてなの?
「おめでとう」
笑顔を向ける2人に、あたしはそう言うのが精一杯だった。