雨の恋路
-UMI-
屋上へとゆっくり進むあたし達。
「ねぇ?大丈夫かな~?」
「何回目だよ、それ。大丈夫だって!」
何回も光に聞いては何回も「大丈夫」って言ってくれる光。
でも……やっぱり心配だよぉ~。
「雨美、屋上着いたぜ」
そうこうしてるうちに着いてしまった屋上。
「覗いて……見るか」
光の言葉に頷いて、そ~っと扉の隙間から様子を見るあたし達の目に映った光景……それは…-
亜由ちゃんと洋平先輩のキスシーンだった。