雨の恋路


トントントン


あたしその写真を放心状態で眺めていると、階段を上がってくる音がした。






どうしよう…-!
元の位置に戻さないと…っ。





ガチャ


「お待たせー。紅茶で良かった?」




「うっ…うん、ありがとう…っ!」




「何?何か挙動不審なんだけど(笑)」



「なっ…何でもないよ!大丈夫……」




実はアルバムを元の位置に戻せていないあたし……。急いだから結局写真ごとベットの下に潜り込ませてしまった。




「変な雨美」



「失礼なー!」



「アハハハハ。じょーだん、じょーだん♪」




そう言って光はまたあたしの髪の毛をクシャクシャと触る。その行動に未だ慣れず顔を赤くするあたし。





光は今までどんな子と付き合ってきたのかな?あたしにしてること……その子にもしてたのかな……?


聞いても…いいよね?
あたし彼女だもんね…っ!
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