雨の恋路
「それから兄貴はリビングに咲希を連れてアタックしまくりだよ。笑えるだろ?」






「笑えないよ」




あたしが放った言葉に「そっか」と言って光は笑った。




「どうして笑うの~!?」



「いやいや、お前と出会えてよかったなって」




「なっ、なにそれ。意味分かんない……」




光は膨れたあたしの頬を突付きながら「ごめんごめん」と軽く謝ると、唇に軽くキスをした。




「ちょっ…!」



「も~らい♪」




恥ずかしい……。


てゆーか、今のタイミングでキスする?普通……。







「まぁ、最後は兄貴と咲希のキス現場目撃して終わりってとこかな」







「え?」



……。
今流れに反して光おかしいこと言わなかった……?
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