雨の恋路
「えっ?」
あたしが聞き返した時には、目の前にはすでに天井が見えた。そして考える暇もなく、あたしの顔の横につかれた両手。さっきまで天井が見えていたあたしの目線の先には、光がいた。
「ひ……かる?」
「なに?」
「何してるの?」
「んー?言ったでしょ。おしおき」
おしおきって……。
今までにないシチュエーションに戸惑うあたし。
まっ……待ってよ!?
もしかして、おしおきって言うのは男女が愛を確かめあう、なんちゃらってやつじゃないよね?
いやー!
無理無理無理っ。
あたし経験ないのに、そんな…っ!
自分の考えたことに恥ずかしくなり頬を真っ赤に染める。