雨の恋路
「あー雨美ちゃん。今エッチなこと考えたでしょう?」
「えぇ!?かっ…考えてなんかないでですよっ!」
あちゃっ。
動揺しまくりじゃん、あたし(涙)
光に笑われるかと思ったあたしは、顔を両手であおったが、一向に光が笑う様子はない。
おそるおそる掌から顔を覗かせると、光はあたしの目を見て真面目な顔をしていた。
思わぬ光の表情に息をのむあたし。
「……して欲しいの?」
「え?」
『して欲しい』って……。
「エッチなこと。して欲しいの?」
「ないよっ!違う違う…っ」
そんなストレートに……。
あたしの顔は、すでにゆで卵状態。
タコより真っ赤なんじゃないかな?って思ってしまうくらい頬は熱くなっていた。