雨の恋路

「俺はしたいよ」





「えっ?」





「雨美が欲しい。誰にも触らせたくない、俺だけの……ものにしたい」



ドクンッ


光にまっすぐ見つめられた目を、あたしは逸らせなかった。




「ハハッ、安心しなよ。雨美が良いって言うまで、俺は待つから」




そう言ってあたしから退こうとした光の腕を掴んだのは……あたしの手。




「え?」







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