雨の恋路
そんなことを考えていると、目の前にトーストが置かれた。
「はい、どうぞ」
「あっ、いただきます」
それから何分かしてお父さん、そしてあたしの3つ上の兄の涼くんと1つ下の弟、勇太が降りてきた。
「おっ、雨美、今日は早いじゃないか」
「まぁね、それよりおはよう。お父さん」
「雨美、お前すっげぇクマだぜ?」
「それ……ツッコまないで」
「本当だ。姉貴それヤベーよ」
「だからツッコまないでって!」
あたし達の会話を聞いて、お母さんとお父さんは笑った。