雨の恋路

「はっ!?」


叫んだ声は無視して、
彼女の腕を無理矢理引っ張った。



彼女をこのままに
したくなかったから。





泣くことが出来ない辛さ……
それは俺がよく分かってる。





「ちょっ…!何処行くのよ!?」



「俺ん家」



そう言うと彼女は抵抗した。
まあ……当たり前の反応だな。


でも男の力に女は勝てない。


それが分かったのか、彼女はいつのまにか抵抗をやめていた。




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