雨の恋路
「一先ず、飲み物何か持ってくるから」
「あ、うん」
光は立ち上がり、1階へ向かう。
トントントン―
と規則正しい音が聞こえなくなった瞬間、真っ赤に火照るあたしの顔。
「ど、どどどどどどどどうしよう!?」
誰もいないって……。
意味解ってるって……。
やっぱりそう言うことだよね?
展開が早すぎて、
頭がついて行かない……。
あたし……変な下着じゃないよね?
そう思って、下着を
確認しようとした瞬間―
ガチャ
「お待た……せ……」
……え?
「い、いやぁぁ!」
「えっ!?ご、ごめん!」
ちょうどブラウスを捲っている途中に開けられたドア。緊張しすぎて、光が上がってくるのが分からなかったみたい。
あたしはその場で丸く蹲る。
どうしよう!?
本当恥ずかしいよー!
「……雨美?」
ビクッ!