雨の恋路


「雨美、何してたの?」



あたしの手をぎゅう―と
握ったまま優しく問う光。


でも、恥ずかしくて…
言えないよっ。




「確認?」



「……な、なんの?」



「下着」



「…………。ば、ばかぁぁ!」





分かってるなら聞かないでよっ!

どうしよう、どうしようっ!?
穴があったら入りたい……。





「ハハ……ハハハハハ」




「ひ、ひどい!笑いごとじゃないよぅ」




まさか笑われるとは思ってなかったあたしは、光の思わぬ反応に涙が浮かんだ。





「ハハッ。ごめん、ごめん」




「もう、帰る!」




「え?ちょ、待てって!」





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