雨の恋路
そのまま覆い被されると思ったあたしは、体を硬くした。
しかし、光はベッドの横に
ストンと座っただけだった。
「え……?」
「雨美、怖い?」
「え?」
「今日はやっぱり、やめとこうか……」
そう言いながら、手であたしの髪の毛を梳きながら呟く。
いや、嫌だよ……光―
怖いけど……。
光と一つになりたいの…-!
あたしは、あたしを撫でる
光の手を、ぎゅっ。と握る。
「え?」
「怖いけど……大丈夫。あたし……光としたい!」
「雨美……」
「お願い、ひかる……」
「本当に良いのか?後悔しない?」
「そんなのっ―。するわけないじゃん」