雨の恋路

―――――――――





「雨美……大丈夫か?」



「うん……。何とか……」




行為が終わった後、あたし達はそのままベッドに横になっていた。




「ごめん、雨美。初めてだったのに……」




「良いよ、全然。気にしないで」



そう言ってニコッと微笑む。





「本当に、ごめんな?」



「ふふ。もう良いって」




何回も真剣に謝る光に
ついつい笑いが出てしまった。




「笑うなよ。それに、雨美にも責任はあるんだぜ?」



「え?何で?」



「雨美の中が、良すぎたってこと」




『良すぎた』……?


カアァァァア――




「ひ、光のえっちー!」


「男はみんな変態なんだよ」



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