雨の恋路
「なぁ、雨美」
「グスッ……ん?」
「お腹すいたよなー」
「嘘!?今そんなこと言う?」
「だってさ、『グー……』」
「「…………。」」
「俺じゃ、ないぞ」
「っ…-!」
ぎゅっと俺の胸に顔を埋める雨美を見て、笑いが零れる。
「ちょ、笑わないでよーっ」
「アハッ、ご、ごめん♪」
「ご飯!何か作ろうよっ!」
「はいはい」
そう言って、先に
ベッドから降りる雨美。
その姿を見た俺は、
ある重大なことに気付く。
「うみ、」
「んー、何?」