雨の恋路


「あー、食った食った」


「早いよ、光……」



一緒に作ったハンバーグを、一気に食べ終えた光。




あたしの皿には、
まだ半分も残っている。




「まぁ、その間に風呂でも入ってくるから。ゆっくり食べろよ」



そう言いながら席をたち、皿を下げ終わると、そのままお風呂場へと向かった。






「何か、気まずいじゃない……」



誰もいない他の家で
1人食事するなんて……。




「光のばかぁー…」



何て呟きつつも、
食事をすすめるあたし。



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