雨の恋路

「えっ、ちょっと、でも…-!」


「雨美が欲しい」


「っ……」



そんな顔でそんなセリフ言わないで。




断るなんて、
出来ないじゃない。





抵抗をなくしたあたしに、
光はフッと笑みを零す。



そのままゆっくりと近づく光の顔。





甘く、深いキス―




それから光は優しくあたしを愛した。



あたしもそれに答えるように、光を受け入れた。






その夜、甘い時間があたし達を包み、そして過ぎて行った――


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