雨の恋路
「んん~?」
何だか、眩しいな……。
「あ……さ?」
そのまま体を起こし、
周りを確認する。
あたしはソファーの上で寝ていて、光の姿はない。
光……何処にいるんだろう?
探しに行こうとソファーを立とうとした瞬間、今の自分の格好に気付く。
「はっ……はだ、か……」
そうだよね。
ヤッ…ちゃった後にいつのまにか寝ちゃったんだもん。
あたしは、ソファーの下に脱ぎ捨てられた下着と、光のTシャツを着た。
「ひかる?何処?」
声を発するも、返事はない。
一旦リビングを出ようと、扉に手を掛ける。
すると―
ガチャ
「きゃ、」
「雨美?」
「ひ、かる……」
ホッとしたのが、
自分でも分かった。