雨の恋路
「おはよう」
「お、おはよ……」
何だか昨日のことを思い出して、顔が一気に赤く染まる。
そんなあたしに気付いた光は、何だか気まずそうに頭を掻いた。
「その……ごめんな、昨日は」
「え?」
「初めてだったのに……イキナリ2回……は…その……」
ゴニョゴニョと、
言葉を濁らせる光。
そんな光に、
優しく微笑み返す。
「いいの、大丈夫だから」
「でも、」
「だいじょーぶ!」
「いや、でもさ……」
平気って言ってるのに……。
だけど尚もまだ心配する光に、
大事にされてるんだって実感した。
「…本当にだいじょ「だったら」
「え?」
「だったら、お願い。1つだけ聞いてもらう。それでどう?」
「え、あ……あぁ」