雨の恋路

-UMI-



真っ暗い闇の中。



ただ分かるのは
男達の荒い息遣い。








何が……いけなかったの?


あたしが、何かした?










どれだけ時間が過ぎたのかも、何度この行為をさせられたのかも分からない。





ただ、抵抗する力は
既に残っていなかった。




涙も止まり、
声を出すこともなくなった。




瞳には何も写さない。
何も考えたくなかった。





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