雨の恋路
第7章…破滅
-UMI-
「それ!どう言うこと!?」
学校に着いたあたしは、光と別れたことをすぐに亜由ちゃんに話した。
隠したりしたら、
自分の気持ちがバレちゃう。
もう何とも思ってないってことを、証明しなきゃいけないから……。
「どう言うって……。そのままだよ」
ハハッと笑ったあたしに、
亜由ちゃんの勢いが無くなった。
「そんな…―。光先輩からなの?」
「違うよ。あたしから」
「ウソ!?」
ただ呆然と驚いてる亜由ちゃんに、笑顔を消さないあたし。
平気……大丈夫……。
「好きじゃなくなったの。ただそれだけ」
「好きじゃなくなったって……」
「もう良いでしょ?この話は終わりッ」
「でも!」
「ごめん、あたし先生に呼ばれてたんだった」
「雨美っ!」
亜由ちゃんの呼ぶ声を無視して、
あたしは教室を足早に出た。