雨の恋路
謝らなきゃ……な。
「でも、酷かったよな。ごめん」
てかこんなんで俺、
絶対許してもらえねぇ……
何だろ……
すっげぇ嫌なんだけど。
コイツに嫌われるの……
「嬉しい」
「……へ?」
だけど、彼女から出た言葉は
俺の想像より遥かに違っていた。
「あたしね、好きな人がいたの。でもその人、ずっと相談してた親友と付き合うことになったの。それを今日聞かされて……」
それは……キツいな。
親友に裏切られるなんて、
俺は考えたこともない。