雨の恋路
「そんなの―!」
「ダメ!もう遅いの!それに……」
「……それに?」
「それにね、やっぱり……他の方法が思いつかない」
「別れる以外に……ってこと?」
圭吾の言葉に、
コクリと頷く。
何が駄目で、
何が良いのか。
そんなこと分からない。
「何が、あったんだよ……」
ドクン―
『ナニガアッタ?』
何?あたしは何で光と別れたの?傷つけたくなかった?何で?何から光を?
そうだ―あたしは……
「い、いや……嫌嫌嫌っ!」
「雨美!?」
「来ないで!近寄らないで!」
あたしは……汚い。