雨の恋路

「もう遅い、行こう?」


「うん。ゴメンね、圭吾」



ニコッと俺に笑顔を見せると、
再び家路へと歩き出した雨美。




俺は雨美に……
何が出来るんだろう。




雨美の小さな背中を見つめながら、やり場の無い思いを自分自身へ問いかけた―

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