雨の恋路

-UMI-


今日は……いろいろあったな。

ベッドの中で、今日のことをゆっくり考えた。



圭吾に……本当のことがバレちゃって…

嫌なとこ見せて……
ヒドイこと言って……



光に、彼女が出来てた。




当たり前だよね。
光は元々モテてたんだし。


あたしなんかよりずっと綺麗で可愛い子見つけて……



あたしのことなんて
きっと忘れていく―


そんなの絶対嫌…

嫌だけど……
それがあたしが望んだこと。



だけどね、もしも光がまだあたしのこと少しでも想ってくれてるなら……甘えても……良い?


まだ…遅くない?

少しだけ……
望んでも良いですか?



光のためだって別れを決めたけれど……やっぱりあたしは光が良い。




我が儘だって……身勝手だって、言われても構わない。




光の傍に…いたいです。





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