雨の恋路
もう……訳が分からない。
今になってまた……言わない方が良いって思ってしまった。
どうしたら良いの?
あたしは、どうしたいの!?
駄目だ……
あたし…やっぱり-
ゆっくりと光の胸を押した。
光が、あたしから離れて行く。
「雨美……?」
「……なんでもないの、なんでもない」
「…-っ!おまっ……」
あたしの肩にある光の手に、
すごく力が入ったのが分かった。
怒るのも、当たり前だよね。
だけど……どうしようもないよ…
「って……え!?」
肩にあった光の手があたしの手を握り無理矢理立たせる。そのまま机の上にあったあたしの鞄を手に取ると、勢い良く教室を飛び出した。
え?え?何コレ?
どうなってるの?
「ひ、ひかるっ…。何処行くっ…の!?」
「……黙ってついて来い」
そ、そんな……