雨の恋路
最終章…永久に

-UMI-


ふかふか…
気持ちい……


あたし、どうしたんだっけ?


圭吾に放課後呼び出されて…
でも来たのは光で…


あたし…光に言った?
……そうだ、話したんだ。

そしたら抱きしめてくれて、キスしてくれて……


本当に幸せで、
夢かと思って…。


夢…?
これは、夢?


光は…?光は…-!?



「っ…-!」


真っ先に目に映ったのは天井で。
すぐに自分は布団の中にいるんだって気付いた。



「ん?起きた?雨美」


「え…?」


声をした方へ振り向くと…-



「…ひか、る?」


「うん。おはよう」


ニコッと笑う光がいた。
光が……いた。



「夢じゃ……なかっ-」


「言ったじゃん。夢じゃないって、起きたら傍にいるって」


「本当に本物の光?」


「ぷっ。偽者なわけないでしょ」


本当に、いた。
夢じゃ…なかった…

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