雨の恋路
「では、誓いの口付けを」
そう言いながら頬に添えた手で
あたしを上に向かせる。
ゆっくりと近付く光に
あたしも自然と目を閉じた。
そっと合わさったキスは
今までで一番優しいキスだった。
これから先の人生は全て光のもの。
光と共に歩んで行く。
そっと唇が離される。
「愛してる、雨美」
「あたしも、愛してる」
そう言って再び重なる唇。
今度のキスはさっきより深く。
だけど優しく。強く。激しく。
もう離さないように。
離れれないように。
そんなあたし達を綺麗な虹だけが見つめていた…-
~Fin~