雨の恋路
いやいやいやいや!!
それだけは……
絶対に嫌!
初めては好きな人と、
って決めてたのに……!
そして、男の手がゆっくりとあたしの胸を触りだした。
っ…!
もう限界!!
「ふぇっ…ヒッ…や…だ。いやっ…だ…!…ヒクッ」
男に向かって必死に叫ぶ。
今まで出なかった涙も、
自然と瞳から溢れ出た。
「チッ……」
すると男の手がピタッと止み、
代わりに聞こえた小さな舌打ち…。
「やっとかよ……。おせぇんだよ、泣くのが」
えっ?何?
今なんて……?