ロストマーブルズ
3
「大丈夫、ジョーイさん」
涙を目に一杯溜め、リルはうろたえていた。
「リル? なぜここに?」
「ジョーイさん、立てる? 早く病院に行かなくっちゃ」
「だ、大丈夫だ。ごほっ」
ジョーイは無理をして立とうとするが、力が入らず息苦しい。
腹に受けたダメージは思ったよりも深刻だった。
地面に座り込み顔を歪ませた。
「どうしよう、どうしたらいいの」
苦しそうにしているジョーイを目の当たりに見て、感情を表さないリルが我を忘れて取り乱している。
ジョーイは安心させるためにも声を絞り出した。
「そこに、落ちてる、鞄を、とって、くれ」
リルは鞄を拾うとジョーイに手渡した。
ジョーイは中から携帯を取り出し、電話を掛ける。
「早川先生…… ジョーイです。今、近くに、居ます。助け、て、下さ……」
言い終わる前にジョーイは苦痛のあまり力尽きて気を失ってしまった。
「ジョーイさん! しっかりして」
リルが支えながら側で叫ぶ。
「もしもし、どうしたの? 一体何があったの? ジョーイ」
ジョーイの手から離れた携帯電話はまだ繋がったままだった。
そこから早川真須美の声が聞こえててくる。
リルは震える手でその電話を取り、この状況を伝えだした。
そして早川真須美は、リルの情報を頼りにクリニックのスタッフを数名連れて駆けつけた。
涙を目に一杯溜め、リルはうろたえていた。
「リル? なぜここに?」
「ジョーイさん、立てる? 早く病院に行かなくっちゃ」
「だ、大丈夫だ。ごほっ」
ジョーイは無理をして立とうとするが、力が入らず息苦しい。
腹に受けたダメージは思ったよりも深刻だった。
地面に座り込み顔を歪ませた。
「どうしよう、どうしたらいいの」
苦しそうにしているジョーイを目の当たりに見て、感情を表さないリルが我を忘れて取り乱している。
ジョーイは安心させるためにも声を絞り出した。
「そこに、落ちてる、鞄を、とって、くれ」
リルは鞄を拾うとジョーイに手渡した。
ジョーイは中から携帯を取り出し、電話を掛ける。
「早川先生…… ジョーイです。今、近くに、居ます。助け、て、下さ……」
言い終わる前にジョーイは苦痛のあまり力尽きて気を失ってしまった。
「ジョーイさん! しっかりして」
リルが支えながら側で叫ぶ。
「もしもし、どうしたの? 一体何があったの? ジョーイ」
ジョーイの手から離れた携帯電話はまだ繋がったままだった。
そこから早川真須美の声が聞こえててくる。
リルは震える手でその電話を取り、この状況を伝えだした。
そして早川真須美は、リルの情報を頼りにクリニックのスタッフを数名連れて駆けつけた。