ロストマーブルズ
5
「お帰り」
ジョーイが家のドアを開けて玄関に入ると、トニーがニヤケながら出迎えた。
何やらいい匂いも家の中に漂っている。
「飯の用意をしてくれたのか?」
ジョーイが靴を脱ごうと足元を見ると、見慣れない赤いハイヒールが目に入った。
「おい、誰か来てるのか?」
「うん、眞子ちゃん」
「えっ?」
ジョーイは慌てて靴をぬぎ、家の中に駆け込むと、台所で見知らぬ女性が料理を作っていた。
「あら、あなたがジョーイね。初めまして」
眞子がお玉を持ちながらジョーイに微笑んだ。
少しぽっちゃりとしたように見えたのは胸がでかかったからかもしれない。
トニーが気に入りそうな、メリハリのある体をした大人の女性だった。
「おい、一体どうなってんだよ」
トニーを睨みつけ、ジョーイは不機嫌さを露にした。
「おいおい、学校の先生だからいいじゃん。今日ご飯どうしようかなって眞子ちゃんに相談したら、ボランティアのお礼に作りに来てくれたんだ」
「俺の知らないところで勝手に人を家にあげるな」
「だって、ジョーイは今日遅くなると思ったんだもん。そしたら俺ご飯一人で作れないし。そう固いこと言わなくてもいいじゃん。ジョーイだってお腹空いてるだろ」
トニーは眞子に近づき、得意の話術を持ちいり、感謝の気持ちを甘い言葉に乗せて囁いた。
眞子ははにかんだ笑顔になりながら、すっかりその気にさせられている。
先生の立場なのにあれではただの男女の仲に見え、ジョーイは頭を抱えた。
ジョーイが家のドアを開けて玄関に入ると、トニーがニヤケながら出迎えた。
何やらいい匂いも家の中に漂っている。
「飯の用意をしてくれたのか?」
ジョーイが靴を脱ごうと足元を見ると、見慣れない赤いハイヒールが目に入った。
「おい、誰か来てるのか?」
「うん、眞子ちゃん」
「えっ?」
ジョーイは慌てて靴をぬぎ、家の中に駆け込むと、台所で見知らぬ女性が料理を作っていた。
「あら、あなたがジョーイね。初めまして」
眞子がお玉を持ちながらジョーイに微笑んだ。
少しぽっちゃりとしたように見えたのは胸がでかかったからかもしれない。
トニーが気に入りそうな、メリハリのある体をした大人の女性だった。
「おい、一体どうなってんだよ」
トニーを睨みつけ、ジョーイは不機嫌さを露にした。
「おいおい、学校の先生だからいいじゃん。今日ご飯どうしようかなって眞子ちゃんに相談したら、ボランティアのお礼に作りに来てくれたんだ」
「俺の知らないところで勝手に人を家にあげるな」
「だって、ジョーイは今日遅くなると思ったんだもん。そしたら俺ご飯一人で作れないし。そう固いこと言わなくてもいいじゃん。ジョーイだってお腹空いてるだろ」
トニーは眞子に近づき、得意の話術を持ちいり、感謝の気持ちを甘い言葉に乗せて囁いた。
眞子ははにかんだ笑顔になりながら、すっかりその気にさせられている。
先生の立場なのにあれではただの男女の仲に見え、ジョーイは頭を抱えた。