ロストマーブルズ
2
駅に着いたとき、時計は十二時半を過ぎたところだった。
一時からの試合には充分余裕だと、腕時計を見つめながらジョーイは試合のある花園小学校に向かった。
キノに誘われて、自分でもウキウキしている。
お昼ごはんを食べることも考えられず、お腹が空いていてもお構いなしだった。
寧ろ胸が一杯になるように、何かが詰まって苦しい気分でいた。
こんな気持ちは初めてだと、ジョーイも首を傾げつつ、自分に驚くばかりだった。
花園小学校の運動場が見えると、ユニフォームを着たちびっ子たちが目につく。
その周りは保護者や地元の人たちが集まっている様子だった。
犬が目に入ったところで、隣に居る眼鏡を掛けてる女の子が、キノだということがすぐに分かる。
ジーンズを穿き、体にぴったりとするピンクの長袖のTシャツと、その上にもう一枚お洒落なアウターで重ね着していた。
アメリカンカジュアルらしく、それを着こなしているキノはかわいらしかったが、最初に抱いた消極的なイメージからは程遠く、活発な女の子に見えた。
そんなキノの側に早く行きたいと、ジョーイの足は自然に早まっていた。
一時からの試合には充分余裕だと、腕時計を見つめながらジョーイは試合のある花園小学校に向かった。
キノに誘われて、自分でもウキウキしている。
お昼ごはんを食べることも考えられず、お腹が空いていてもお構いなしだった。
寧ろ胸が一杯になるように、何かが詰まって苦しい気分でいた。
こんな気持ちは初めてだと、ジョーイも首を傾げつつ、自分に驚くばかりだった。
花園小学校の運動場が見えると、ユニフォームを着たちびっ子たちが目につく。
その周りは保護者や地元の人たちが集まっている様子だった。
犬が目に入ったところで、隣に居る眼鏡を掛けてる女の子が、キノだということがすぐに分かる。
ジーンズを穿き、体にぴったりとするピンクの長袖のTシャツと、その上にもう一枚お洒落なアウターで重ね着していた。
アメリカンカジュアルらしく、それを着こなしているキノはかわいらしかったが、最初に抱いた消極的なイメージからは程遠く、活発な女の子に見えた。
そんなキノの側に早く行きたいと、ジョーイの足は自然に早まっていた。