ロストマーブルズ
3
キノの眼鏡は、確かに初めて会った時、似つかわしくないとジョーイも思っていた。
黒ぶちでフレームの部分もまん丸に近く、年頃の女の子がかけるような眼鏡ではない。
眼鏡を掛けているキノは、何かの動物に似ているとジョーイも思ったもんだった。
眼鏡の形をどうこういうのはもうどうでもよかったが、この時聡が言った『なんで今日はそんな変な眼鏡掛けてるんだ?』という部分が気になる。
(だったらいつもはどんな眼鏡をかけてるんだ?)
それを聞こうとした時、キノの方が先に声を掛けてきた。
「ここで突っ立ってるわけにもいかないから、あっちに行こうか」
保護者達が折りたたみ椅子やゴザを用意して散らばって座っている場所を指差して、そっちに向かって歩いていった。
キノは持っていたトートバッグから、用意していた敷物を出して地面に敷いた。
ジョーイに座るように手を差し伸べる。
どうしていいか分からないままにジョーイはぎこちなく腰を掛けた。
キノも一人分の距離を開け座ると、その間にツクモが入って来た。
お陰で二人の間の緊張感が和らいだ。
黒ぶちでフレームの部分もまん丸に近く、年頃の女の子がかけるような眼鏡ではない。
眼鏡を掛けているキノは、何かの動物に似ているとジョーイも思ったもんだった。
眼鏡の形をどうこういうのはもうどうでもよかったが、この時聡が言った『なんで今日はそんな変な眼鏡掛けてるんだ?』という部分が気になる。
(だったらいつもはどんな眼鏡をかけてるんだ?)
それを聞こうとした時、キノの方が先に声を掛けてきた。
「ここで突っ立ってるわけにもいかないから、あっちに行こうか」
保護者達が折りたたみ椅子やゴザを用意して散らばって座っている場所を指差して、そっちに向かって歩いていった。
キノは持っていたトートバッグから、用意していた敷物を出して地面に敷いた。
ジョーイに座るように手を差し伸べる。
どうしていいか分からないままにジョーイはぎこちなく腰を掛けた。
キノも一人分の距離を開け座ると、その間にツクモが入って来た。
お陰で二人の間の緊張感が和らいだ。