ロストマーブルズ
5
しつこくキノに攻撃を仕掛けていたリルだったが、それも駅についてからはピタリと止んだ。
一人だけホームの乗り場が違うことに気がつき、そこで敗北してしまった。
それでも別れ際に「今度遊びに行くから」と捨て台詞を吐いていた。
やっとリルと離れられ、キノはほっとするも、唯一の弱みを責めるやり方は、誰かがそうするように仕向けたと思わざるを得なかった。
「それにしても、リルって変わってるな。無愛想で、同じこと何度も繰り返すなんて、あれは病的な嫌がらせだな。キノも約束の日だけ決めて、その間に家の中片付ければいいじゃないか。友達になりたいんだろ」
トニーがアドバイスする。
「だから、リルが家に来るのが困るの。私にも事情ってものがあるの」
「ふーん、なんかケチだな」
「ケチで結構です」
キノは首をプイッとそむけて、怒ってしまった。
トニーは慌ててジョーイに助けを求めた。
一人だけホームの乗り場が違うことに気がつき、そこで敗北してしまった。
それでも別れ際に「今度遊びに行くから」と捨て台詞を吐いていた。
やっとリルと離れられ、キノはほっとするも、唯一の弱みを責めるやり方は、誰かがそうするように仕向けたと思わざるを得なかった。
「それにしても、リルって変わってるな。無愛想で、同じこと何度も繰り返すなんて、あれは病的な嫌がらせだな。キノも約束の日だけ決めて、その間に家の中片付ければいいじゃないか。友達になりたいんだろ」
トニーがアドバイスする。
「だから、リルが家に来るのが困るの。私にも事情ってものがあるの」
「ふーん、なんかケチだな」
「ケチで結構です」
キノは首をプイッとそむけて、怒ってしまった。
トニーは慌ててジョーイに助けを求めた。