ロストマーブルズ
5
「ツクモじゃないか。なぜここにいる」
ツクモは尻尾を思いっきり振り、ジョーイの足元に体を摺り寄せる。
口にくわえていたものをポトリとジョーイの目の前に落とした。
「これはキノの黒ぶち眼鏡。ツクモどういうことだ」
ツクモは「ワン」と一度吼えた。
ジョーイは眼鏡を拾い、キノが居るのではと辺りを見回したが、いくら探せど姿は見当たらない。
「ツクモ、キノは近くに居ないのか?」
ツクモに聞いてみたところで、鼻をクーンと鳴らすだけだった。
そしてしきりに体を撫ぜろと催促するようにジョーイに頭を摺り寄せる。
ジョーイはツクモの目線までしゃがみこんで、両手で抱え込むように色んなところを撫ぜてやった。
ツクモはきっちりかしこまって座り、首を上下に何度も動かしていた。
「どうしたんだ。首が痒いのか?」
ツクモのリクエスト通りに、首を撫ぜてやる。
ツクモはその間、何かを知らせるように何度も吼えていた。
ツクモの首には、黒い革の首輪がついている。
まるで首輪を見ろと言われているように思え、ジョーイはツクモの首輪を調べ始めた。
すると内側に細工がしてあり、そこに紙が細く折り曲げられてくっついていた。
「こ、これは手紙?」
ジョーイはそれを取り出し広げた。
ツクモは尻尾を思いっきり振り、ジョーイの足元に体を摺り寄せる。
口にくわえていたものをポトリとジョーイの目の前に落とした。
「これはキノの黒ぶち眼鏡。ツクモどういうことだ」
ツクモは「ワン」と一度吼えた。
ジョーイは眼鏡を拾い、キノが居るのではと辺りを見回したが、いくら探せど姿は見当たらない。
「ツクモ、キノは近くに居ないのか?」
ツクモに聞いてみたところで、鼻をクーンと鳴らすだけだった。
そしてしきりに体を撫ぜろと催促するようにジョーイに頭を摺り寄せる。
ジョーイはツクモの目線までしゃがみこんで、両手で抱え込むように色んなところを撫ぜてやった。
ツクモはきっちりかしこまって座り、首を上下に何度も動かしていた。
「どうしたんだ。首が痒いのか?」
ツクモのリクエスト通りに、首を撫ぜてやる。
ツクモはその間、何かを知らせるように何度も吼えていた。
ツクモの首には、黒い革の首輪がついている。
まるで首輪を見ろと言われているように思え、ジョーイはツクモの首輪を調べ始めた。
すると内側に細工がしてあり、そこに紙が細く折り曲げられてくっついていた。
「こ、これは手紙?」
ジョーイはそれを取り出し広げた。