ロストマーブルズ
4
二度寝しようにもすっかり目が冴えてしまった。
天井ばかり見ているのも飽きてきた。
寝返りを打てば、ツクモが床に伏せているのが目に入る。
文句も言わず、忠実にジョーイに仕え、命令があるまで、ひたすらじっとしていた。
「ツクモ、腹へったか?」
ツクモの垂れた耳がぴくっと反応し、申し訳なさそうにジョーイに丸い目を向けていた。
「そうだよな、腹は減るよな」
ベッドから起き上がり、ツクモを呼んだ。
ツクモはすぐに身を寄せてかしこまって座った。
「待ってろよ、ドッグフード買ってくるからな」
ツクモは期待して尻尾を小刻みに振っていた。
身支度をさっさと済ませて、ジョーイが外へ出た時、例の噂好きのおばさんが吸い付くように側にやってきた。
「ジョーイ君、昨日大変だったわね。泥棒が入ったんでしょ。大丈夫だった?」
ギラギラとした目を光らせ、体の太さに似つかわしい厚かましさで寄り添ってくる。
「はい、ご心配おかけしてすみません」
「いいのよ、だけどあの泥棒、外国人みたいだったけど、もしかして他になんか理由があるんじゃないの?」
天井ばかり見ているのも飽きてきた。
寝返りを打てば、ツクモが床に伏せているのが目に入る。
文句も言わず、忠実にジョーイに仕え、命令があるまで、ひたすらじっとしていた。
「ツクモ、腹へったか?」
ツクモの垂れた耳がぴくっと反応し、申し訳なさそうにジョーイに丸い目を向けていた。
「そうだよな、腹は減るよな」
ベッドから起き上がり、ツクモを呼んだ。
ツクモはすぐに身を寄せてかしこまって座った。
「待ってろよ、ドッグフード買ってくるからな」
ツクモは期待して尻尾を小刻みに振っていた。
身支度をさっさと済ませて、ジョーイが外へ出た時、例の噂好きのおばさんが吸い付くように側にやってきた。
「ジョーイ君、昨日大変だったわね。泥棒が入ったんでしょ。大丈夫だった?」
ギラギラとした目を光らせ、体の太さに似つかわしい厚かましさで寄り添ってくる。
「はい、ご心配おかけしてすみません」
「いいのよ、だけどあの泥棒、外国人みたいだったけど、もしかして他になんか理由があるんじゃないの?」