ロストマーブルズ
『ジョーイ、いくつかビー玉失くしちゃった』
『アハハハ、それって気が狂ったっていう意味にもなるんだよ』
『それならほんとに狂っちゃうかも』
『えっ、まだ他のビー玉が箱に一杯入ってるじゃないか』
『でも一番お気に入りのを失くしたの』
『一個くらいいいじゃないか』
『よくない。だって虹色でとっても特別なの』
声にならない感嘆の溜息が、自然に漏れた。
その次の瞬間、間欠泉が噴出したかのように腹から感情がほとばしった。
「そうか、そうだったのか。キノはやっぱりアスカだったのか」
この上ない喜びに体が震えていた。
失くしたものを見つけたときの嬉しさ。
知りたかったことを知ったときの満足感。
全てが心をじわりと温めていく。
光に照らされて、一気に世界が明るく変わっていく。
目に映るものが、全て生き生きとした色を発光させて、キラキラと輝いて見えるようだった。
この虹色のビー玉のように──
ジョーイの顔は晴れやかだった。
全ての雲が取り除かれた澄んだ青空のように、それはとても清々しいものだった。
知らずと顔が綻んで、喜びを見出したこの上なく満足した笑顔になっている。
「そうか、そうなのか。やられた」
その後は、くすぐったいくらいにおかしくて、豪快に腹を抱えて笑っていた。
その傍で聡は、キョトンとして圧倒されていた。
『アハハハ、それって気が狂ったっていう意味にもなるんだよ』
『それならほんとに狂っちゃうかも』
『えっ、まだ他のビー玉が箱に一杯入ってるじゃないか』
『でも一番お気に入りのを失くしたの』
『一個くらいいいじゃないか』
『よくない。だって虹色でとっても特別なの』
声にならない感嘆の溜息が、自然に漏れた。
その次の瞬間、間欠泉が噴出したかのように腹から感情がほとばしった。
「そうか、そうだったのか。キノはやっぱりアスカだったのか」
この上ない喜びに体が震えていた。
失くしたものを見つけたときの嬉しさ。
知りたかったことを知ったときの満足感。
全てが心をじわりと温めていく。
光に照らされて、一気に世界が明るく変わっていく。
目に映るものが、全て生き生きとした色を発光させて、キラキラと輝いて見えるようだった。
この虹色のビー玉のように──
ジョーイの顔は晴れやかだった。
全ての雲が取り除かれた澄んだ青空のように、それはとても清々しいものだった。
知らずと顔が綻んで、喜びを見出したこの上なく満足した笑顔になっている。
「そうか、そうなのか。やられた」
その後は、くすぐったいくらいにおかしくて、豪快に腹を抱えて笑っていた。
その傍で聡は、キョトンとして圧倒されていた。