ロストマーブルズ
第二章 気になる女の子
1
ジョーイはスーパーの前に来たものの素通りし、そのまま足は駅を目指す。
改札口の前まで足を運び、辺りをキョロキョロして、誰が見ても人を探していると露骨にわかってしまう姿を、晒してしまっていた。
電車が入ってきた直後だったのか、下車した客が改札口にぞろぞろと集まってきた。
ジョーイの胸が高まる。
だが、ふと自分は一体何をしているのだろうと、我に返ってしまった。
キノに会ったところで何を話すつもりなんだ。
いきなり、もしかして君がアスカなのかと問いかけるつもりなのか。
何の根拠もなく、この日初めて会ったばかりだというのに、気になるというだけでそんな話を持ち出してどうするというのだ。
ジョーイ自身なぜそう思ってしまうのか、自分でもわからなくなってきた。
いつもの自分らしくないと、思い出したように無表情になって踵を返し、背中を丸めて元来た道を歩き出した。
暫くして、後ろから肩を叩かれ、ジョーイははっとして、唾をごくりと飲み込み振り返った。
「うそ~、私のためにわざわざ迎えにきてくれたの?」
猫なで声でしなを作り、目をパチパチ上向き視線で見つめる姿がそこにあった。
思わずジョーイは手が出て、その人物の頭を叩いていた。
改札口の前まで足を運び、辺りをキョロキョロして、誰が見ても人を探していると露骨にわかってしまう姿を、晒してしまっていた。
電車が入ってきた直後だったのか、下車した客が改札口にぞろぞろと集まってきた。
ジョーイの胸が高まる。
だが、ふと自分は一体何をしているのだろうと、我に返ってしまった。
キノに会ったところで何を話すつもりなんだ。
いきなり、もしかして君がアスカなのかと問いかけるつもりなのか。
何の根拠もなく、この日初めて会ったばかりだというのに、気になるというだけでそんな話を持ち出してどうするというのだ。
ジョーイ自身なぜそう思ってしまうのか、自分でもわからなくなってきた。
いつもの自分らしくないと、思い出したように無表情になって踵を返し、背中を丸めて元来た道を歩き出した。
暫くして、後ろから肩を叩かれ、ジョーイははっとして、唾をごくりと飲み込み振り返った。
「うそ~、私のためにわざわざ迎えにきてくれたの?」
猫なで声でしなを作り、目をパチパチ上向き視線で見つめる姿がそこにあった。
思わずジョーイは手が出て、その人物の頭を叩いていた。