ロストマーブルズ
3
「あーもう腹へった」
家に着くなりトニーは、居間のソファーに転がりへたり込んだ。
「ジョーイ、早くなんか作ってくれ」
「おい、俺一人にさせる気かよ。自分の分は自分で作れ」
ジョーイはテーブルの上に買い物袋を置いて、中の物を取り出しては冷蔵庫の中に入れ出した。
ついでに現金の入った封筒を、キャラクターのついた磁石で冷蔵庫の扉に貼り付ける。
リモコンでテレビを操作していたトニーは、けだるい声を出した。
「お前の方が料理できるだろ。なんでもいいから作ってくれよ」
「それじゃ片付けはトニーがしろよ」
「イエッサー」
リビングルームの壁に掛けられた時計を見れば、4時を過ぎている。
キノのことで頭が一杯で、昼ごはんを忘れていたことが急に思い出され、ジョーイも急に腹の虫が騒ぎ出した。
暫く目を瞑り献立をイメージして、目を再びあけたときにはテキパキと行動に移す。
しゃかしゃかと米をといで炊飯器にしかけ、その間に他の料理に取り掛かる。
規則正しい間隔で、包丁がまな板の上でステップを踏む音が響いた。
次に熱したフライパンに油を注ぎ、材料を放りこめばジューっという音が心地良く広がる。
そして香りがほんわかと立ち上った。
トニーは台所で料理しているジョーイに魅了されていた。
家に着くなりトニーは、居間のソファーに転がりへたり込んだ。
「ジョーイ、早くなんか作ってくれ」
「おい、俺一人にさせる気かよ。自分の分は自分で作れ」
ジョーイはテーブルの上に買い物袋を置いて、中の物を取り出しては冷蔵庫の中に入れ出した。
ついでに現金の入った封筒を、キャラクターのついた磁石で冷蔵庫の扉に貼り付ける。
リモコンでテレビを操作していたトニーは、けだるい声を出した。
「お前の方が料理できるだろ。なんでもいいから作ってくれよ」
「それじゃ片付けはトニーがしろよ」
「イエッサー」
リビングルームの壁に掛けられた時計を見れば、4時を過ぎている。
キノのことで頭が一杯で、昼ごはんを忘れていたことが急に思い出され、ジョーイも急に腹の虫が騒ぎ出した。
暫く目を瞑り献立をイメージして、目を再びあけたときにはテキパキと行動に移す。
しゃかしゃかと米をといで炊飯器にしかけ、その間に他の料理に取り掛かる。
規則正しい間隔で、包丁がまな板の上でステップを踏む音が響いた。
次に熱したフライパンに油を注ぎ、材料を放りこめばジューっという音が心地良く広がる。
そして香りがほんわかと立ち上った。
トニーは台所で料理しているジョーイに魅了されていた。