ロストマーブルズ
2
もしかしたら、駅のホームでキノと会えるのでは……
そんな淡い期待を持ちながら、ジョーイはホームへと続く階段を一段一段緊張して降りていた。
しかし、キノの姿はそこにはなかった。
前日、キノが座っていたベンチに近寄り、そこで飛び散ったビー玉の光景を思い出す。
他にも探せば落ちているんじゃないかと辺りを見渡せば、本当にきらりと透き通った光を放つ丸いものが目に入った。
ベンチの足元に隠れるように、透明のビー玉が一つ転がっていた。
キノの置き土産のような気がして、ジョーイは手を伸ばし迷いなく拾った。
それを指でつまんで目の前にかざし、光に向けて中を覗いてみる。
別に変わったものは見えないが、過去に同じようにしてアスカと覗きあったことを思い出した。
ここでもキノとアスカを混同してしまう。
しかし、電車が入ってくるお知らせのメロディがホーム全体に流れると、あっさりと現実に引き戻された。
電車がホームに入るのを眺めながら、ジョーイはそのビー玉をポケットに入れた。
それはキノに近づく口実になる。
上からポケットに触れ、ビー玉の膨らみを感じ取りながら、そして電車に乗った。
そんな淡い期待を持ちながら、ジョーイはホームへと続く階段を一段一段緊張して降りていた。
しかし、キノの姿はそこにはなかった。
前日、キノが座っていたベンチに近寄り、そこで飛び散ったビー玉の光景を思い出す。
他にも探せば落ちているんじゃないかと辺りを見渡せば、本当にきらりと透き通った光を放つ丸いものが目に入った。
ベンチの足元に隠れるように、透明のビー玉が一つ転がっていた。
キノの置き土産のような気がして、ジョーイは手を伸ばし迷いなく拾った。
それを指でつまんで目の前にかざし、光に向けて中を覗いてみる。
別に変わったものは見えないが、過去に同じようにしてアスカと覗きあったことを思い出した。
ここでもキノとアスカを混同してしまう。
しかし、電車が入ってくるお知らせのメロディがホーム全体に流れると、あっさりと現実に引き戻された。
電車がホームに入るのを眺めながら、ジョーイはそのビー玉をポケットに入れた。
それはキノに近づく口実になる。
上からポケットに触れ、ビー玉の膨らみを感じ取りながら、そして電車に乗った。